不登校の息子と親父

不登校の息子と向き合ってきた親の記録

堅雪 渡り

投稿日:2017年12月6日 更新日:

【堅雪 渡り】

かた雪キラキラ
歩けばギュッキュ

まぶしくて
まぶたを閉じれば
目に浮かぶ
マントや綿入れ姿の
かた雪渡り

かた雪キラキラ
歩けばギュッキュ

いつもは行けない
田や畑
みんなで遊んだ
影踏み つなぎ鬼

野を越え 川を越え
学校へ

かた雪キラキラ
歩けばギュッキュ
茅葺きの軒の
つららが
キラリと光る
童のころが懐かしい

※ 堅雪(かたゆき)とは
解けかかった雪が
夜間に冷えて固く凍りついたもの。

 

 

 

童のおもひで

おらが生まれた家は、茅葺きで曲屋だった
雪深く積もれると、玄関から出られなくなり
二階の蚕部屋から出入りしていた。
屋根から下ろした雪が積もり
屋根まで繋がると橇(そり)滑りをして
遊んだり、スキーも乗った。

悴むほど冷えた朝は、積もった雪がカチカチ
凍っていて上を歩く事ができた。
堅雪は、結構な遊び場所であった。

学校に行くときも、堅雪の日は
野や畑、川を越えて遊びながら通った。
(近道が出来る)

 

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